やんばるスパイス農園のオールスパイスの木

2023年4月22日

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沖縄で開催されたやんばるアートフェスティバルにカレープレートを作りに行ってきた。このアートフェスティバルは吉本興業主催で毎年東京スパイス番長がアーティスト枠で呼んでくれるイベントなのだ！そして去年に朝ドラのちむどんどんを欠かさず観てたので今回は楽しみだった。そして満名さんの豚焼肉店「満味」と満名さんの今帰仁村にある古民家で食べる沖縄伝統料理も楽しみの一つだ。最終的には満名さんを中心にカレーの学校メンバー総勢15人もっといたと思う。メンバー皆で泡盛を飲んでいい感じに酔っ払って、カチャーシーを踊ったりして楽しむことができた。そして今回の楽しみはもう一つあったそれはやんばるスパイス農園を見学することでした

やんばるスパイス農園は大宜味村の山を車で走らせた山頂近くにあった。なだらかな傾斜を見下ろすとたまに海が見え、海も綺麗なので育つ野菜やスパイス、ハーブがさぞいいだろうと料理がしたくなるのである。南方で育つスパイスの育ち方はすくすくと伸びるように育つ。今回は東京スパイス番長の水野仁輔とメタバラッツ３人で見学した。水野は以前にもこの奈良さんの農場へ来たことがあって、その時は生い茂るカレーリーフの木の下で最高の笑顔の水野とカレーリーフの写真を見た記憶が蘇ってきた。

奈良さんが農園ガイドをしてくれて、オールスパイスの木を見せてくれた。オールスパイスの栽培をして種を少量ではあるが収穫するまでになっている模様を今回目の当たりにしてしまった。私は日本でオールスパイスが生っているのは聞いたことがない。オールスパイスの種はシナモンやクローブ、ナツメグが合わさった香りを持つスパイスなのである。贅沢な香りを持つスパイスだ。オールスパイスは雌雄異株でメスの木、オスの木がある。その交配に成功させた事で国産のオールスパイスの種がやんばるにあるのだ。アジアでは育たないとされているオールスパイス。そんなことはなかったらしい。コロンブスがインドを目指し、ジャマイカで見つけたとされたオールスパイス。このオールスパイスを胡椒に近い種のものだと勘違いしていたようだが、いい香りもするし、当時ジャマイカに住む人達が使用していたのか、今に比べて情報も無いので、胡椒に違いないと思ったのであろう。そんな風にジャマイカまで行ってスパイスを探すコロンブスが羨ましい限りだ。余談だがジャマイカにはジャークチキンという鶏をスパイスなどでマリネして炭焼きの焼き鳥があるが、この焼く木材がオールスパイスの枝を使用するらしい。オールスパイスの木を焼いたスモーク香のジャークチキンは食べてみたい。近い将来沖縄で食べれる日が来るのだろう。あのシナモンのような、クローブのような贅沢なスモーク香である。

沖縄の北谷に美味しいジャークチキンの店がある。FLEXという店名でやんばるの往復の道中北谷は通り道なので、行きも帰りも今回は寄ってしまうぐらいスパイス番長はジャークチキンに魅せられている。オールスパイスの木や種を見れただけに帰りもなんとなく寄ってしまったのである。帰りの便に間に合うかどうかギリギリのとかだが、チャローインディアチームは食べるのにも落ちをつけたがるとこがある。

話が飛んでしまったが、この写真がオールスパイスの雌の木と雄の木である。

この種がオールスパイスの種である。

そしてこの農園にはサンバル農園が中にある。それはトゥールダル、タマリンド、カレーリーフ、ターメリックがあるのだ。このラインナップがこのやんばるの地にあるだけで国産サンバルを作ることができる。商売にできる量は無いが物量が増えてきたら私も購入してみたい代物です。だって国産で作るサンバルが可能なのであるから。このやんばるの地でどなたか国産サンバルを作ってみてはいかがでしょうか。足りない時はいつでも言ってほしい、インドからすぐにスパイスを取り寄せます。

トゥールダールの栽培は土壌の栄養分を豊富にするという考え方が沖縄ではあったようで、昔は沖縄では生産していたようだ。話をききながら、沖縄にどのように伝わったのか気になるとこだ。下記写真がトゥールダルである。

私もカレーリーフを沖縄から取り寄せていますが、改めて沖縄産のカレーリーフを見ると土地に合っているんだろうなと思わせます。

セリ科のフェンネルやティル。ディルの花が綺麗に咲き誇っている。この後花の後に種をつけるのである。ディルの香りに酔いそうなくらい強く、少量で十分に料理の香り付けに使えそうで、ゴーヤの苦さをやや残しディルで香り付けをしてジャークチキンの横に添えてたいと思った。パコラの生地に忍ばせるのもいいな、海老やタラの芽を天ぷらにして。スーッとした香りが箸置きになりディルの香りは落ち着かせるのである。